ご挨拶
全てのものにユニバーサルデザイン思想を
「8歳から80歳まで、誰もが不自由を感じずに、むしろ楽しく使える商品や環境を。」
ユニバーサルデザイン思想は高齢化と成熟社会の進行と共に着実に日本の社会に浸透して来ています。
20世紀に於ける、画一的価値観による大量生産と大量消費は、私達に豊かさと利便性と共に、大量廃棄の生活スタイルによる、資源の無駄遣いや、地球規模の環境汚染と破壊をもたらしました。
量から質へ、マスからパーソナルへ、供給者から消費者へ、一人一人の多様な価値観と、特性に合った、使いかっての良い商品や環境で暮らす快適社会は、ユニバーサルデザイン思想に基づく、企業や行政府や人々の意思によって着実に確立されると思います。
「世の中のデザインされたモノや環境は、本当に様々な人々に対して、使いやすい配慮がなされているだろうか」 故ロナルド・メイス氏の投げかけた疑問は、使うためのデザインより、作るためのデザインが優先される構造の、商品や流通システムであったのではないだろうか。
デザインは使い手の発言や参加により、初めてデザインされた製品や環境や空間が3歳児から90歳代の老人にもいきいきと活用されると言えます。
私達は私達が行う全ての仕事の取組に、このユニバーサルデザイン思想を取入れた活動を展開しております。
「あらゆる分野の優れたデザインは普遍性を秘め、人々に、使う喜び、参加する喜び、生きる喜びをもたらす。」