位舞志朗の健康談話 怖い、低体温! 冷えた体は万病の元に。

知ってますか?体温が1℃下がると、免疫力は37%も低下してしまうことを。ベテランの看護師さんは、新しい入院患者が来ると、その人が早く退院できるか長期入院が必要かの判断が、瞬時にできるそうです。それは、患者の体を触って冷たい人、つまり低体温の患者さんは薬の効きが悪く、治療も長引くことを経験上知っているからです。厚生労働省は36.8℃±0.3℃、つまり36.5℃〜37.1℃を健康な人の体温と発表しています。ところが最近では、若い女性や子供達の間に35℃台が増えていることは大きな問題です。体温が1℃下がると、免疫力は37%、基礎代謝は12%、体内酵素の働きは50%も低下してしまうのです。
東洋医学では「冷え」は未病に分類されており、「今は病気の症状は出ていないが、発病する可能性の高い状態」と定義しています。「冷え」を軽く考えると、恐ろしい事態を招くことにもなるのです。今年は、新しいガン患者の数が100万人を超えると言われてますが、ガン細胞が35℃台でもっとも活発に活動することはすでに医学界の常識です。臨床の現場で長い経験を持つあるドクターは、ほとんどの病気は体温が高ければ防げる、とまで断言しています。つまり、病気になったから体温が下がったのではなく、もともと低体温だったから病気になったのです。
低体温はさまざまな病気の生みの親。健康を保つためには、基礎体温を上げることが大切です。