藤田伸二が投げかけたもの
藤田伸二騎手が「電撃」引退した。しかし「騎手の一分」(2013年5月刊)の読者からすれば、彼の引退は全く突然ではなかった。 私は彼が201...
競馬と文学と童謡と……
藤田伸二騎手が「電撃」引退した。しかし「騎手の一分」(2013年5月刊)の読者からすれば、彼の引退は全く突然ではなかった。 私は彼が201...
当然のことながら、民主主義は戦争を抑止するものではない。民主主義下でも戦争は起こる。ときにこの政体は戦争を推進さえする。「多数決」という民意...
だいぶ昔、闘将・加賀武見が騎手として絶頂期で勝ちまくっていた頃のことである。彼はある雑誌のインタビューで趣味を問われ「映画を観る」と答えた。...
かつて有馬記念について次のように書いたことがある。有馬記念は「事実上の日本一決定戦」だ、しかし「これまでの勝ち馬には、どう考えても日本一の実...
セダンの話である。と言っても自動車の話ではない。むかしセダンという種牡馬がいた。1955年のフランス生まれで、イタリアで走った。伊ダービー、...
この夏(2015年8月22日)競馬で、久しぶりに爽やかな楽しい話を聞いた。場所は小倉である。 2回小倉7日目第5レース2歳新馬戦で、オウケ...
青年は片山潜の影響を受け、アナルコ・サンディカリズムに惹かれていた。ロシア革命が起こり、彼は北明と名乗った。彼の故郷の富山から米騒動が全国に...
1978年生まれの1981年の牡馬クラシックは、かなりレベルが低かったように思われる。前年12月の朝日杯3歳Sに優勝した牝馬のテンモンが、も...
かつて、自ら牧場を所有しオーナーブリーダーとして何頭もの名馬を送り出した方たちの多くは、それぞれが頑固なまでの馬づくりの信念を持っていたよう...
三軒茶屋の駅からほど遠くない世田谷通りに面し、数軒と一本の脇道を隔てて、二軒の古書店があった。これらの店はすでにない。ともに私が帰り道によく...