位舞志朗の健康談話 炭水化物が、がんの育ての親!?

がんの検診でPET検査を受けた人は多いと思う。経験者は知っているだろうが、PET検査とはブドウ糖に似た成分を体内に注射し、その成分が全身に行き渡ったところを撮影する。なぜブドウ糖に似た成分を体内に注射するのかというと、がん細胞はブドウ糖を餌に成長しているからだ。だから、ブドウ糖が体内に入ると、がん細胞はそのブドウ糖を積極的に取り込み始める。そこを撮影すると、がん細胞の部分だけが光り発見につながるという仕組みだ。
医学の進歩には眼を見張るものがある。がん細胞に特化しての治療法も、日に日に進んでいる。でも、がん宣告を受ける人の数は一向に減らないどころか、今年度の新たながん患者数は100万人を超えるだろうと予想されている。今もって、年々増えているのだ。死亡者数も37万人と予想され、この数字も年々増え続けている。がんの死亡率は下がっているというが、それでも三人に一人が亡くなっている現実は無視できない。検診方法の進化が、がんの発見率を高めているのは事実だが、どこかボタンの掛け違いがあるような気がしてならない。
現代医学では、がんの餌はブドウ糖で、ブドウ糖を摂取することによりがん細胞は成長し増殖することが明らかになっている。さらに、がんになる人は冷え性や低体温の人が多く、がん細胞は熱に弱いことも解明されている。
だとしたら、ブドウ糖の原料となる炭水化物を過剰に摂取しないで、体を冷やさないようにする。そうすれば、がんになる確率は大幅に減るのではないだろうか。それに多くのがんサバイバーが言っている、食事は良く噛んで、深い呼吸をして、毎日笑顔を絶やさないこと。日常生活でこれらを実践すれば、がんは予防できるという公式も成り立つはずだ。転ばぬ先の杖ではないが、がんになってから大騒ぎするより、がんにならないための日常生活を徹底することのほうが先だと思う。